観察と表現でバイオミミクリの世界を学ぶ

双方向・参加型のウィーケン！オンライン体験。Science（科学）、 Technology（技術）、 Engineering（工学）、Mathematics（数学）、Artｓ（芸術・リベラルアーツ）を統合した、STEAM（スティーム）が、学びの３本柱の一つです。

毎月受講している小学生もいるほど人気の「バイオミミクリ」の授業の様子と、子どもたちの作品・マコジー先生の講評をご紹介します！

「デザインのヒントは自然界にある」商業デザインのベーシック「バイオミミクリ」とは

「バイオミミクリ」とは、自然界にある動物、植物のしくみや美しさを学ぶことで、好奇心を喚起し、「観察眼」「クリエイティビティ」「科学的思考」を育むことを目指すもの。

新幹線をはじめ、身の回りの商業デザインが、実は自然界をヒントに作られています。ウィーケン！の他の授業でも、自然界からヒントを得て作られた製品の話題がよく登場するくらい、とっても身近なものなのです。

６月からスタートし、これまで、「トマト」「カブトムシ」「カメレオン」「ウミガメ」「ウツボカズラ」等、大人もビックリの完成度の高い作品を作ってきました。

教えてくれるのは、元大手自動車メーカーでカーデザイナーとして活躍し、現在は大学でインダストリアルデザインの教鞭をとる、大島先生ことマコジー先生です。

バイオミミクリの肝「観察」というインプットと「表現」というアウトプットを繰り返す

授業では、自然界に存在する生き物や植物を、じっくり観察して「模写」する方法を学び、さらにそれを「立体」へと組み立てていきます。さらに、絵具の使い方や、絵具以外の身の回りのものを使っての表現技巧も学びます。

その中でも、バイオミミクリの授業で大切にしているのは、インプットの「観察」の時間。どんな風に対象物を見るのか、そしてどんなタイミングで対象物を見るのか。何度も何度も描画をしながら対象物を観察してきます。

この生物の特徴は？なぜこんな形なの？どうしてこんな機能があるんだろう？そんな問いかけと観察の繰り返しが、描画というアウトプットに表現されていくのです。

このインプットとアウトプットの繰り返しが、大きくなった時に新しいモノを生み出す力になっていきます。

みんなの作品紹介とマコジー先生の講評を紹介

2年生Hちゃんの作品。「よくできたところは、フクロウの色を工夫できた。むずかしかったところは点々を描くところです。横断歩道にネズミが走っていて、フクロウが見つけてネズミは逃げているところです。」

メンフクロウの色が観察から本物の様に上手く描けていますね。斑点模様もきれいに描けていますね。かおも鋭くてまた可愛く描けていますよ。横断歩道をネズミちゃんがわたるシーンをイメージしている所もユニークな情景です。

３年生Nちゃんの作品。「よくできたところ:　顔の青いすじの色合い。最初濃すぎたので水をつけたりティッシュで拭いて調整した。難しかったところ:　羽の色合いと組み立て。」

フクロウの翼や顔は動画や静止画の観察から本物の様に上手く描けています。組み立ても上手でNちゃんのオリジナルで作った木の間を急降下するフクロウに見えるね。森の中にいる野ネズミを捕らえようとする瞬間を見せるみごとな作品です。

２年生Aちゃんの作品。「楽しかったところはフクロウの柄を作るところです。工夫したところは顔の毛並みの線を薄くしたところです。フクロウはお店屋さんから奪った肉をつかんでいます。」

メンフクロウのつばさや胴体の色やもようを観察から丁寧に表現しています。かおの毛並みの微妙な表現を注意深く描けたね。最後つかんでいるのがお肉屋さんのブロック肉とは参りました。この様な人との共生もありかな。空もとてもよく描けました。

２年生Hちゃんの作品。「草原の上のメンフクロウです。工夫したところは、草原の色をこうごにぬったところです。難しかったところは、組み立てです。」（「1人で作りきり感動です！」（お母さん談））

描くことや組み立てることを楽しんでいる作品ですね。フクロウの翼やどう体も丁寧に描いて、顔もするどく前を見ています。草原の植物や小さな動物をたくさん描いて楽しくてにぎやかなようすが伝わって来ました。

2年生Aちゃんの作品。「よくできたところは、羽の模様を細かくかけたところです。むずかしかったところは、組み立てるところです。くふうしたところは、ささえる部品にも青をぬって目立たないようにしました。」

フクロウのつばさやどう体のもようは観察からとても良く正確に描けけています。茶色と灰色は優しく調和しています。顔はかわいく出来たね。おちょぼ口のめんフクロウさんですね。ささえの部品を空の色にあわせて青空を自由に飛び回る様子を表現したたさわやかな作品ですね。

次回をお楽しみに！

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